札幌(とか)の銭湯を(おふろニスタが)行く

家が火事になりましてね。風呂がないんですよ。で、チャリで札幌の銭湯を巡っていたら、いつの間にかおふろニスタになっていました。中年男性がお風呂が好きだと叫ぶだけのブログです。

始まりの前~0ポイント地点

私が銭湯に興味を持ち始めたのは、プロフィールにある自宅の火災よりもずっと前になる。

銭湯に『行かなけらばならない』状況に追い込まれる前から、私の心は銭湯に対する関心に満たされていたわけだ。

ただ、興味関心はあれど、私には行動力というものが欠如していた。なけなしの行動力を後押しするのが火災だったのだ。

では、興味関心はどこから湧いてきたのか。

その源泉ともいうべき0ポイントを3つ紹介する。

1つ目はタナカカツキ先生の『サ道』

https://www.amazon.co.jp/%E3%82%B5%E9%81%93-%E3%82%BF%E3%83%8A%E3%82%AB%E3%82%AB%E3%83%84%E3%82%AD/dp/4891949236

私はモーニングに連載されていたこちらで心を奪われていた。

morning.moae.jp

2つ目は銭湯神の記事

ure.pia.co.jp

銭湯神はこの記事でサウナについては言及していないが、水風呂のよさを伝えてくれている。

 

そして、3つ目が友人Sだ。彼は大学卒業旅行において目の前で水風呂に入ってニルヴァーナ(トリップ)してくれた。

数多くの先駆者のように、私は水風呂もサウナも拷問としか思えなかった。また、そのときのSもしかり。

若気の至りでその拷問をゲームとして取り入れていた卒業旅行でSは突然言い始めたのだ。

「俺、水風呂から出たくない」

Sの頭がおかしくなったと私たちは思った。焦点が定まっていない。

「全然冷たくない」

いよいよだ。なぜならSの口からは白い息が出ている。ここは温泉だぞ?内風呂の中だぞ?

「気持ちいい気持ちいいキモチいいキモチイイキモチイイ」

罰ゲームが若者の理性を奪った瞬間だった。

もちろん当時はそれがなぜなのかはわからなかった。しかし、『サ道』、銭湯神という翻訳者を得た今は、Sがサウナ・水風呂、ひいては銭湯によってニルヴァーナしたことがわかるようになった。

私も整いたい。あのときのSのように。つらい現実からニルヴァーナできるならなんだってしようじゃないか。

そんな原体験を追い求めた銭湯初心者の36歳男性が、地元札幌の銭湯スタンプラリーを自転車で制覇していく。

そんな一人セゾンなブログをいまここから始めたいと思う。

 

次回、豊平区豊平『鷹の湯』