札幌(とか)の銭湯を(おふろニスタが)行く

家が火事になりましてね。風呂がないんですよ。で、チャリで札幌の銭湯を巡っていたら、いつの間にかおふろニスタになっていました。中年男性がお風呂が好きだと叫ぶだけのブログです。

中央区

2-4,中央区南10条 大正湯

すすきのはこのまま死んでしまうのだろうか。 考えてもみなかった。 飲み屋、アミューズメント、性風俗、それらにまつわる多くの業者、観光。すすきのがもたらす恩恵=税収は、札幌市民が甘受する行政サービスを支えている。 あのネオンは、昼の光の下で生き…

extra11)中央区南3条 ニコーリフレ

高校時代の学校祭を思い出す。 なにやら楽しそうに出し物の準備をしているクラスメイトたち。輪の外からその陽気な雰囲気を斜に構えて眺めている私。 ニコーリフレは行こうと考えただけで、あのころの私に戻ってしまう不思議な場所だ。 アウフグース。 掛け…

せん湯とごはんvol.7)中央区南4条『喜楽湯』と『サッポロ一番味噌らーめん』

起きたら朝だった。 確か私は昼寝をしていたはずだ。 せっかくの平日休み。気が重い予定をキャンセルして、軽やかに羽を広げられるように段取り、どこまでも自由の風に吹かれて飛んでいく。そのための昼寝だった。 でも、起きたら朝だったのだ。 ぼーっとし…

33,中央区北5条 さつき湯

1を知り、10を知ることができる人がいる。知性のなせる業なのか、才能なのか、豊富な経験によるものなのか。さらりとやってのけるその姿にあこがれてしまう。 そのあこがれは、やすやすと到達できないからこそ生まれるものだ。 それなのに、「1を知って、10…

30,中央区南6条 円山温泉

「ふつう」とは何か。 40年近く生きてきて、まだ明確な答えが出ない。 ありもしないふつうだとか、ありもしないまともだとか、幻のイメージの中、ららら ハイロウズの『即死』を口ずさんでは、おそらくふつうにも、まともにもなれない自分の身を慰めてきた。…

27,中央区南17条 伏見温泉

いつの間にか覚えていたカタカナ語はたくさんある。 たとえば、アイデンティティ。 誰に教わったのか、いつ知ったのか、まったく思い出せない。『アイデン&ティティ』が上映される頃にはすでに知っていた気はする。しかし、自己同一性について友人と語り合っ…

23,中央区南10条 大正湯

札幌の銭湯スタンプラリーにおける最大の落胆は、行った銭湯が改修や改装などで臨時休業になっているときだ。 写真は大正湯でくらったものだ。決まり手、肩透かし。 当然、「事前に確認しなかったお前が悪い」との批判もあろう。その通りである。しかし、私…

21,中央区北10条 さかえ湯

銭湯とスーパー銭湯の違いは何か。 ここらあたりの基礎知識が不足している。 銭湯は公衆浴場である。かの地震において、公衆浴場の1つの形態とされる風俗街の湯屋は一般客入浴の受け入れを行った。 この公衆性というやつが違いを生むのかというとそう簡単で…

20,中央区北3条 神宮温泉

歳を重ねるごとに、かつて自分が情熱を注いできた物事に熱中できなくなってきた。 かつてクリア後も、なお極めんがためにやりこんだRPG。クリアまでこぎつけたのは何年前になるだろう? 毎週買っていた漫画雑誌たち。買わなくなって立ち読みで済ますようにな…

19,中央区南19条 鶴の湯

時の流れは誰にも平等だ。 時間は心の傷を癒す最良の薬だという人がいる。かたや老いをもたらす悪魔だと断じる人がいる。平等ゆえに受け取り方はさまざまだ。 何が間違いでどれが正しいのかなど誰が決められるだろう。相手があまりにも巨大で、絶対的すぎる…

18,中央区南9条 山鼻温泉 屯田湯

「温泉と地下水の銭湯との違いは何か」 銭湯(初心)者として経験を幾ばくか積んでくると、この疑問と向き合わねばならない。より愛するためには、相手のことをもっと知る必要が出てくる。それくらいは知っている。 グーグル先生によると『温泉法』という法…

17,中央区南4条 喜楽湯

ある日を境に、私は週に1回必ずすすきのの風呂に行くようになってしまった。 中年男性だし、独身だし、誰にとがめられるわけでもないのだが、なんとなく背徳感のある告白である。心のどこかで後ろめたさでも感じているのだろうか。 しかし、どうにもやめら…

13,中央区南11条 末広湯

札幌で単館映画を観たいと思ったら、シアターキノに行けばよい。というか、シアターキノに行くしかない。 もし観たい映画がキノでやっていなかったら、おとなしく札幌シネマフロンティアで上映中のものから選ぶのがよいだろう。メジャーどころならば、小さな…

6,中央区北4条 七福湯

村上春樹の『羊をめぐる冒険』だっただろうか。主人公が札幌を歩きながら、整然と区画されている街並みに頭がくらみ吐き気がこみ上げると書いてあった。 いるかホテル。行ってみたいものだ。 氏の言うように、札幌は吐き気がこみ上げる「碁盤の目」だとされ…